ZEH基準とは?メリットやデメリットも詳しく解説

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ZEH基準とは?メリットやデメリットも詳しく解説
引用元:PhotoAC

ZEH基準という言葉を聞いたことはあるけど、具体的にどんな基準なのかよくわからない方もいるのではないでしょうか?

ZEH(ゼッチ)基準とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(Net Zero Energy House)の略称で、住宅の年間エネルギー消費量を実質ゼロにすることを目指した基準のことです。注文住宅を建てる予定がある方は、ZEHの基準を理解しておくとよいでしょう。

この記事では、ZEH基準について解説します。ZEH住宅のメリットやデメリットも紹介しているので、ぜひご一読ください。

目次

ZEHの基準

ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)の文字

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ZEHの3要素は、高断熱・省エネ・創エネです。ZEH基準を達成するためには、断熱性能を高めるとともに、再生可能エネルギーを活用してエネルギーを自給しなくてはいけません。

ZEHの基準は、主に4つあります。

4つの基準

  • 強化外皮基準が0.6~0.4以下
  • 一次エネルギー消費量を20%以上削減
  • 再生可能エネルギーを導入する
  • 1次エネルギー消費量を100%削減

強化外皮基準が0.6~0.4以下

ZEH住宅では、高い断熱性能を確保するために、外皮性能(建物の外周部の断熱性能)が強化されます。外皮平均熱貫流率(UA値)が地域ごとに定められており、多くの場合、UA値を0.6~0.4以下に抑える必要があります。

一次エネルギー消費量を20%以上削減

ZEH住宅は、省エネルギー性能が求められます。高効率な設備や断熱性能により、基準となる1次エネルギー消費量を20%以上削減しなくてはいけません。

計算する際に、太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーによる創エネ分は考慮しないことが重要です。なお、一次エネルギーとは、石油や天然ガスなど、自然界にある物質によるエネルギーを意味します。

再生可能エネルギーを導入する

太陽光発電や蓄電池などの再生可能エネルギー設備を導入することで、必要なエネルギーを自給自足します。これにより、エネルギー収支をゼロまたはプラスにすることが可能です。ただし、再生可能エネルギーの導入により創出されるエネルギー容量に関する規定はありません。

1次エネルギー消費量を100%削減

上記の3つの取り組みによってエネルギーを創り出し、基準1次エネルギー消費量を100%削減することで、ZEHを実現することができます。以上の4つの基準を満たしていることがZEH住宅の条件です。

ZEH住宅のメリット

黒板に書かれたメリットの文字と指さし棒

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ZEH住宅とは、高性能な省エネが実現できる家です。「生活で必要なエネルギーと自らが生み出すエネルギーが同程度、または生み出すエネルギーの方が多い住宅」をZEH住宅と言います。それでは、ZEH住宅にはどんなメリットがあるのか見てみましょう。

光熱費を削減できる

高断熱性能と再生可能エネルギーの活用により、光熱費を大幅に削減できます。特に、太陽光発電を活用することで日中の電力消費を自給できる点が魅力です。余剰電力を電力会社に売却すれば、収益化も見込めるでしょう。

年中快適に過ごせる

外気温に左右されず、室内の温度を一定に保つことができるのは、ZEH住宅の強みです。夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境を実現します。冬場には冷たい外気が外に伝わりにくく、結露の発生も防ぎやすくなるでしょう。

さらに、部屋によって気温が急激に変化することもないため、ヒートショックや心筋梗塞の予防にもつながります。

災害時でも電力を確保できる

太陽光発電や蓄電池を備えているため、災害時の停電時にも電力を確保することが可能です。特に、防災意識が高まる中で、このメリットは注目されています。万が一、台風や地震などで停電になっても、自宅で蓄電しておいた電力が役立つでしょう。

高値で売りやすい

将来、家を売却したくなった場合、ZEH住宅は住宅性能が高いため、高値で売りやすいのも特徴の一つです。類似する立地条件や築年数、広さの物件よりも高値になることが期待できるでしょう。住宅の資産価値を高く保ちたい方にも、ZEH住宅はおすすめです。

ZEH住宅のデメリット

カラフルな色鉛筆とデメリット

引用元:PhotoAC

ZEH住宅を検討している方は、メリットとデメリットの両方を適切に理解しておく必要があります。

初期費用が高かったり建物の外観や間取りが制限されたりと、さまざまなデメリットがあるので、ZEH住宅を購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように、ZEH住宅のデメリットを十分に把握しておきましょう。

初期費用が高い

ZEH基準を満たすZEH住宅では、高性能な断熱材や省エネ設備などを導入する必要があるため、初期投資が高額になる傾向があります。

補助金を活用できますが、それでも初期費用がかかってしまうのは否めません。ZEH住宅を検討している方は、十分に資金を準備しておく必要があります。ただし、長期的には光熱費の削減でコストを回収できる場合もあります。

設備のメンテナンスが必須

太陽光発電や蓄電池などの設備は、定期的な点検やメンテナンスが必要です。これらの費用を考慮する必要がありますが、定期点検の費用は1回あたり10万以上かかることもあります。

天候により太陽光発電の発電量が変わる

再生可能エネルギーの一つである太陽光発電は、天候や日照条件によって発電量が変動します。特に、梅雨の時期や冬は日射量が減るため、発電量が変わりやすいです。そのため、安定したエネルギー供給には蓄電池の併用が欠かせません。

建物の外観や間取りが制限される

高断熱性能を追求することで多くの設備を設置する必要があり、建物のデザインや間取りに制約が生じる場合があります。屋根の角度にも制限ができてしまうのは、避けられないでしょう。大きな窓を設けたい場合には、断熱性能を損なわない工夫が必要です。

ZEH住宅は、環境に優しく、快適で災害に強い住まいを実現します。一方で、建設コストや設備の維持費といった課題もあります。メリットとデメリットを十分に理解した上で、自分たちの生活スタイルに合った選択をしましょう。

ZEH基準についてご覧になっている方は、こちらの記事も読んでいます。もしよければご覧ください。
神奈川エリアで評判のハウスメーカー比較ナビ

ZEH住宅で快適な暮らしを実現できるおすすめの住宅メーカー

マルビシが手がけた住まいの外観

引用元:株式会社マルビシ公式サイト

ここまでZEH基準やZEH住宅のメリット・デメリットなどについてご紹介してきました。最後に、注文住宅を購入したい方に向けて、当メディア注目エリアの横浜市でおすすめの住宅メーカーをご紹介します。

1.株式会社マルビシ

マルビシが手がけた住まいの内観

引用元:マルビシ公式サイト

会社名株式会社マルビシ
本社所在地〒226-0026
神奈川県横浜市緑区長津田町2996番地
電話番号045-981-4501
設立1972年11月
対応可能エリア横浜市を中心とした神奈川県、東京都
公式サイトURLhttps://www.marubishi-2×4.co.jp/

株式会社マルビシは1972年に創立した工務店で、2×4住宅を専門に9,000棟以上の注文住宅を手掛けてきました。大手ハウスメーカーの下請けで技術力があるため、工務店価格で大手メーカーに劣らない品質の注文住宅が手に入ります。

デザイン性に優れた注文住宅を適正な価格で提供することを強みとしており、スタッフの質も高いと好評です。顧客の意見を取り入れてこだわりを実現することも得意です。

デザインや性能にこだわりたいけど予算も抑えたい方、理想の注文住宅を建てたい方を探している方にとって、株式会社マルビシは理想的な選択肢となるでしょう。

もっと詳しく株式会社マルビシについて知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。
マルビシの口コミ・評判は?坪単価や施工の特徴まで紹介

株式会社マルビシの注文住宅をおすすめしたい人

特に、下記のようなニーズや考えで注文住宅を建てたい方には非常におすすめだと言えるでしょう。

  • 施工技術やデザインにこだわりたい人
  • 迅速な対応を求める人
  • 高いコストパフォーマンスを希望する人
  • 高性能住宅を建てたい人
  • 高気密高断熱の家を建てたい人

株式会社マルビシの注文住宅が気になった方は、ぜひ一度公式サイトを覗いてみてはいかがでしょうか。
【クリック】株式会社マルビシの公式サイトを覗いてみる

2.近代ホーム株式会社

近代ホームが手がけた住まいの内観

引用元:近代ホーム株式会社公式サイト

会社名近代ホーム株式会社
本社所在地〒234-0054
神奈川県横浜市港南区港南台4-21-17
電話番号045-833-2622
設立1982年2月
対応可能エリア神奈川県内、東京都の一部
公式サイトURLhttps://www.100kj.co.jp/

近代ホーム株式会社は、「百年健康住宅」をコンセプトに、高性能・高品質・高技術の注文住宅の提供に注力しています。高断熱・高気密・耐震・耐火性能に優れた住宅技術を

採用して、長寿命で健康的な住まいづくりを推進しているのが、大きな特徴です。

また、アフターサポートにも力を入れており、「住宅設備延長保証」「メンテナンス保証」と2つの保証サポートで住まいの不具合をサポート。さらに、宿泊体験が可能なモデルハウスを複数展開し、顧客が実際の住み心地

を体感することが可能です。サービス対応エリアは、神奈川県内および東京南西部を中心としており、地域密着型の家づくりを展開しています。

もっと詳しく近代ホーム株式会社について知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。
近代ホームの口コミ・評判は?施工の特徴まで紹介

まとめ

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                                                        引用元:photoAC

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準は、高断熱・省エネ・創エネの3つを軸に、住宅の年間エネルギー消費量を実質ゼロにすることを目指す基準のことです。

ZEH基準を満たすには、外皮性能や一次エネルギー消費量の削減、再生可能エネルギーの活用が欠かせません。

ZEH住宅には光熱費削減や快適な住環境、災害時の電力確保などが期待できる一方、初期費用の高さや設備維持費、建物の外観や間取りの制限などの課題もあります。メリットとデメリットの両方を把握した上で、ZEH住宅を検討してみてはいかがでしょうか?

この記事を参考にして、理想のZEH住宅を建てられる住宅メーカーを見つけてみてください。

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