家づくりで知っておきたいこと!木造工法別デザインカタログ【神奈川編】
日本の住宅は9割以上が木造で建設されています。いわば木造住宅が主流。
これから新築の購入を検討しているほとんどの人たちも、やはり木造住宅を候補に入れているはずです。
しかし、木造住宅には複数の工法があり、それぞれに長所や特性があります。
当記事では、そんな木造住宅の工法と特徴についてくわしく解説いたします。
木造工法は大きく分けて2種類
引用元:photoAC
近年の木造住宅ではおもに「2×4工法(木造枠組壁工法)」「在来工法(木造軸組工法)」の2つの工法が採用されています。
木造軸組工法は伝統的な日本の建築様式で、柱や梁を組み上げていく古くからの手法。
2×4工法(木造枠組壁工法)は、枠組みに合板を用いる近代的な工法です。
このように木造工法は、その用途や条件に合わせて最適な方式を選択することが重要となります。
それでは、それぞれの工法についてくわしく解説していきましょう。
2×4工法(木造枠組壁工法)の特徴
引用元:photoAC
2×4工法は、壁組と床組で形成された箱型構造により、建物全体で荷重を支える工法です。
構造部材や施工手順がマニュアル化されているため、技術者の熟練度に左右されず、均一な品質と高性能を実現できます。
工期の短縮とコスト削減も可能です。
最大の特徴は、地震や火災、強風に対する卓越した耐性能にあります。
6面体の構造で揺れを分散吸収します。実際に阪神・淡路大震災でも96.8%の住宅が居住可能だったことから、耐震性の高さがうかがえます。
ファイヤーストップ構造と石膏ボードの使用により、火災の初期消火と被害最小化を図ることも可能です。
高い気密・断熱性能も魅力です。
外壁の空気層と断熱材の積層構造により、在来工法に比べて年間の冷暖房費を30%程度節約できるとされています。
元々はハリケーン地帯で生まれた工法ということもあり、屋根は強風にも耐えうる強固な構造です。
結露対策や排水経路の確保など、長期の耐久性にも配慮されています。
一方で、間取りの自由度が低く、大開口部に制約があること。リフォームが難しいというデメリットも存在しています。
しかし、安全性と省エネ性、品質の安定性が高く、良好なコストパフォーマンスを備えた工法と評価されています。
2×4工法のメリット&デメリット
2×4工法のメリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
- 耐震性・耐風性が高い
- 気密性・断熱性・耐火性が高い
- 工期が短い
- 品質が安定しやすい
デメリット
- 間取りの自由度が低い
- リフォームが難しい
- 開口部を大きく取れない
在来工法(木造軸組工法)の特徴
引用元:photoAC
日本の伝統的な木造住宅では、柱と梁を骨組みとして建物全体を支える「木造軸組工法(在来工法)」が主流でした。
この工法は長い歴史の中で改良を重ね、現代に受け継がれています。
在来工法の最大の魅力は、柱と梁を自由に配置でき、かつ間取りの自由度が高いこと。20畳や30畳の広々とした空間や、吹き抜けなど立体的な空間デザインも可能です。
国内の多くのハウスメーカーが取り扱っているため、さまざまなスタイルを選べます。
内部の壁や床を後から取り外しやすく、リノベーションに適しているのも大きな特長です。
一方で、工期が長めで費用も高めになる傾向があります。
住宅メーカーや職人による品質のばらつきにも注意が必要です。複数社の比較と、実績や技術力を確認することが重要となります。
在来工法は、間取りにこだわりがある方や、将来のリノベーションを見据えている方に適した工法と言えます。
自由度の高い間取りづくりと、長期的な住まいの変化への対応力に優れていることが魅力です。
在来工法のメリット&デメリット
伝統的な在来工法のメリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
- 間取りが自由
- 施工業者が多い
- 窓を大きく作れる
- リノベーションがしやすい
デメリット
- 施工期間が長い
- 建築コストが高い
- 質にバラつきがある
それぞれの工法のメリット&デメリットをチェック!
ここまでは、2×4工法と在来工法というふたつの木材工法の特長を紹介してきました。
これから家づくりに取り組む施主の方は、自分の住まいに取り入れたい工法が決まってきたのではないでしょうか?
そこで次の項目からは、実際に神奈川エリアで2×4工法、在来工法の家が建てられる住宅メーカーをピックアップしています。
ぜひ参考にしてみてください。
神奈川エリアで知っておきたい住宅メーカー2選
引用元:株式会社マルビシ公式HP
ここからは、実際に神奈川エリアで家づくりを行うときに知っておきたい住宅メーカーを紹介します。
紹介するのは
「株式会社マルビシ」
「ジェイホームズ株式会社」
の2社です。
ちなみに、株式会社マルビシは2×4工法、ジェイホームズ株式会社は在来工法を得意としています。
ぜひ参考にしてみてください。
株式会社マルビシ
引用元:株式会社マルビシ公式HP
会社名 | 株式会社マルビシ |
本社所在地 | 〒226-0026 神奈川県横浜市緑区長津田町2996番地 |
電話番号 | 045-981-4501 |
ショールーム | 〒194-0001 東京都町田市つくし野3-23-41-1F |
設立 | 1972年11月25日 |
事業内容 | ・2×4(ツーバイフォー)工法による注文住宅の設計・施工・リフォーム全般・2x4工法/在来木造工法による既存住宅の大規模改装/改築・外構工事の設計、施工 |
施工可能エリア | ・神奈川県全域 ・東京都国立市、府中市、三鷹市、八王子市、日野市、多摩市、稲城市、調布市、狛江市、町田市、世田谷区、大田区 ・立川市、杉並区、目黒区、品川区は施工現場周辺の環境によっては可能 |
公式サイトURL | https://www.marubishi-2×4.co.jp/ |
株式会社マルビシの特徴
株式会社マルビシは、東京・神奈川エリアで活躍する工務店です。
狭小地3階建てから大邸宅まで、大手メーカー並みのクオリティの 住宅を、工務店価格で提供してくれるとの評価を得ています。 特に、高気密高断熱で知られる2x4工法で建築を考えている方には、 関東で最も歴史ある2x4工法の老舗工務店である同社はぜひ検討したい 1社です。
施工事例
引用元:株式会社マルビシ公式HP
「ビンテージ感のある素材で西海岸のような雰囲気を出したいけど、古材のささくれなどが小さな子供に不向き。」
そんな相談にもマルビシは対応します。
インテリアコーディネーターが清掃性もよく、見た目も十分雰囲気のある新建材で、理想の内装を提案してくれます。
引用元:株式会社マルビシ公式HP
白いウッドシャッターがリゾート感を盛り上げてくれます。
キッチン横のちょっとしたPCコーナーやダイニング横のヌック、開放的な吹き抜けなど理想を叶える住まいが完成しました。
口コミ・評判
何年か前にこちらで建てました。会社規模、事業内容的に、地場工務店と中小ビルダーの良い点をかけ備えており、アフター対応が想像以上に(笑)よかったです。大手よりもアフターがスピーディーかつ丁寧ですね。横浜市の会社なので、神奈川エリア+都内の一部であればフットワーク軽く対応してくれそうな感じでした。
マルビシで建てました。私も似たような業界で働いていますが、マルビシさんは営業、インテリア、設計、施工の平均点が高く、後悔が少ない施工会社だと思います。しっかり議論すれば、ちゃんと対応してもらえます。ツーバイフォーで検討するなら、他の人にも紹介できる良い施工会社だと思いました。
神奈川エリアで高い評価を得ている株式会社マルビシ。
公式ウェブサイトでは、同社が手掛けた住宅の施工事例を確認することができます。
マルビシの仕事ぶりを知る上で、ぜひウェブサイトの施工事例をチェックしてみてください。
ジェイホームズ株式会社
引用元:ジェイホームズ株式会社公式HP
会社名 | ジェイホームズ株式会社 |
本社所在地 | 〒224-0001 神奈川県横浜市都筑区中川1-6-12 |
電話番号 | 045-912-9111 |
設立 | 2005年4月8日 |
事業内容 | ・住宅·店舗等の建築一式請負・在来工法、SE構法 |
施工可能エリア | 【神奈川県】横浜市全域、川崎市全域鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、相模原市、座間市、海老名市、綾瀬市、大和市、寒川町など【東京都】八王子市、多摩市、町田市等多摩地域、品川区、目黒区、杉並区、大田区、世田谷区、港区、渋谷区、新宿区、中野区、国立市、日野市、府中市、三鷹市、調布市、狛江市など※そのほかのエリアについては要相談 |
公式サイトURL | https://www.jhomes.jp/ |
ジェイホームズ株式会社の特徴
ジェイホームズ株式会社は、神奈川エリアで活躍する住宅メーカーです。
あらかじめ決められたプランはなく、施主一人ひとりの理想や要望を丁寧にヒアリングして、世界にひとつしかない家づくりを実現してくれます。
ヒアリングを最重視した提案力と、オリジナリティ溢れる自由な発想が特長です。
建築家の設計力と専属の大工による高い技術力と施工力、そしてベテラン施工管理者による徹底した現場管理で、施主の理想を高品質な住まいに具現化します。
全従業員がチームを組み、お客様のために全力でサポートしてくれる柔軟な対応力が光っている会社です。
施工事例
引用元:ジェイホームズ株式会社公式HP
5種類の外壁材を適材適所で使い分けている住まいです。エントランス部を漆喰塗の白、ガレージ部分を濃いグレーのタイル、奥の部分を薄めのグレーの大判タイルを使って、スタイリッシュな外観デザインを実現しています。
その他の面にはガルバリウム鋼板や吹付材を採用し、デザインとコストのバランスを考えています。約30坪の地下室はコンクリート打ち放し仕上げとし、人工芝や防球ネットを設置することで、野球の練習場として活用できる運動スペースとなっています。
外壁材の使い分けやメンテナンス性、コストなどを総合的に検討し、用途に合わせた仕上げを施しています。
口コミ・評判
細部までこだわった甲斐あって、とても暮らしやすい。
引用元:ジェイホームズ公式 神奈川県横浜市/S様邸(一部抜粋)
青枠:何かあれば、素早く対応してくれました。安心できます。
引用元:PlaNavi(一部抜粋)
最後に
引用元:株式会社マルビシ公式HP
木造住宅の工法選択は、その住宅の用途や設計コンセプトによって異なります。
在来工法は間取りの自由度が高く、リノベーションにも適している一方、2×4工法は耐震性、耐火性、気密性に優れており、施工品質の安定性も高くなります。また、集成材構法は大空間の実現に適し、高強度・高精度な構造体を実現できます。
新築時に工法の特徴を十分把握して、家族のニーズに合ったものを選ぶことが何よりも大切です。
気になったことがあれば最寄りの住宅メーカーに聞いてみるのもありです。直に会社に聞きに行ったり、見学会やショールームに足を運んでみたりするのもいいでしょう。